渡辺早苗さん〜“ワークライフバランス”を大切に在宅で働く〜

都内にある印刷会社の制作部門で10年働いたのち、DTPデザイナーとして独立。 現在、2人のお子さんを育てながら、在宅ワークにより、仕事・家庭・趣味のワークライフバランスを実現している渡辺さんに、そのコツとこれまでの道のりを伺いました。

渡辺早苗さんのプロフィール

出身は東京都武蔵村山市。 結婚を機に、2003年より小平市に住みはじめる。

大手食品メーカーOL時代にDTPデザインスクールに通い始め、都内の印刷会社に転職。勤続10年ののちに独立し、2009年春より在宅ワークをスタート。

夫・小学校4年生の男の子・保育園年少の女の子と暮らしながら、平日は「デザインによって情報を分かりやすく」をモットーに仕事をし、休日は趣味のアウトドアを家族で楽しむ、ワークライフバランスを実現している。

(趣味のアウトドアを家族で楽しむ渡辺さん)

〇平日のスケジュール

朝5時前後に起床。その日の状況により、仕事・家事・自分の時間を過ごす。
6時半より朝食の準備をし、夫・息子をおくりだして娘を保育園につれていき、10時〜16時半まで自宅で仕事。 15時に息子が小学校から帰ってくるため、その後は仕事にならないことも。

夕方、娘を保育園にむかえにいき、家事をしたり子どもと遊ぶ時間などを過ごしたのち、21時半に子どもたちと一緒に就寝。

〇在宅ワークによる時間の有効活用

在宅ワークの1番のメリットは、時間を有効活用できること。

在宅ワークをすることで、「通勤時間を削減できる・仕事量が調整しやすい・仕事のあいまに家事ができる・空いている時間にサッと病院にいける・子どもが帰ってきた瞬間にそばにいられる」といったことが可能となる。
また、仕事のあいまに美味しいランチを食べたり、公民館で開催されているヨガやピラティスの講座に参加するなど、リフレッシュの時間を作ることができるのも在宅ワークのメリットのひとつ。

一方で、時間管理が難しいところも。

以前は子どもを寝かせつけてから仕事をしていたが、子どもの睡眠が浅く30分おきに寝かせつけに行き、そのたびに仕事が中断されるため、効率の悪さを実感。
そこで夜は子どもと一緒に寝て、朝5時頃に起きる生活へと切り替えることによって、理想的なワークライフバランスを実現。

(朝5時に起きて仕事をはじめる渡辺さん)

渡辺早苗さんインタビュー

◯自分のやりたいことを模索していたOL時代

学生時代、漠然と手に職をつけたいと考えていたものの、ピンとくる仕事が見つからず、まずは社会に出てみようと思い、興味があった食品メーカーに就職した渡辺さん。

しかし、そこで任された仕事は、コピー取りとワープロ打ち。
「これは自分がやりたいことではない!」 、そう思ったそうです。

また、学生時代の友人が、看護師や福祉関係の仕事に責任感を持って働く姿をみて、「今はこのままでも良いけれど、ずっと仕事を続けていくのであれば、手に職をつけたい!」と改めて考えるようになっていったそうです。

〇営業ツールの“冊子づくり”が、DTPデザイナーを目指すきっかけに

そんなことを考えている時、営業ツールに使う冊子づくりを任された渡辺さん。

新聞や雑誌に載った自社製品の記事を集め、切り貼りして冊子をつくるプロジェクトにたずさわったことで、DTPデザイナーという仕事に出会い「これだ!」と直感。

会社帰りにスクールに申込み、半年通われたそうです。

 〇仕事を必死にこなし、経験と自信を身につけた印刷会社時代

その後、都内にある印刷会社の制作部門に転職し、10年間勤務。

「区長選のポスター・エステサロンのチラシ・雑誌にのせる広告」など、幅広い仕事を担当し、コンペで勝ち抜いてトータルデザインを任されるようになりました。

「自分にはセンスも経験もない」と思っていた渡辺さんでしたが、必死に仕事をこなして10年経った時、いつの間にかすべてが経験となっていることに気づき、自信につながったそうです!

〇会社に交渉し、仕事と家庭を両立する働き方を手にいれる!

しかし、当時の印刷業界は残業や徹夜が当たり前で、勤めていた会社も週に1回のお休みであったため、体調を崩したこともあったそうです。

また、そのころに結婚したものの、忙しくて仕事と家庭の両立が上手くできず悩んでいた渡辺さん。

「このままじゃダメだ・・・」と思い、当時勤めていた会社には契約社員という制度はありませんでしたが、相場を調べて時給制の契約社員にしてもらえるように会社と交渉し、納得する働き方を手にいれました!

また、子どもを授かったときも、産休・育休の制度はありませんでしたが、法律に詳しい夫からのアドバイスを元に書類を揃えて会社と交渉し、産休・育休を取得したそうです。

〇知人と夫の“ひとこと”が独立のきっかけに

そして、産休・育休から1年経て会社に戻ろうとしたとき、「会社の業績が悪く、リストラをしているので再雇用できない」と告知された渡辺さん。

転職を考えていたものの、知人に「個人的にお仕事を頼みたい!」とお願いされ、夫に相談したところ「子供といる時間も多くなるし、独立してみたら♬」とすすめられたこともあり、お試しの気持ちではじめたそうです。

独立後は、知人に頼まれた仕事をきっかけにして別の仕事をいただくなど、知り合いのご縁でお仕事をつないでこられたそうです。

仕事のこだわりと今後の目標

〇仕事のこだわりは、“分かりやすいデザイン“を大切に

 街中でチラシやポスターを見たときに「もっとわかりやすければ、人が集まるのに!」と思うことがよくあるという渡辺さん。

渡辺の「渡」は、人と人とのかけわたしの「渡」。
「私は、必要な人に必要な情報をわかりやすく渡したい!」と常に感じられているそうです。

そのためには、整理されたデザインが必要だと考え、「デザインによって情報をわかりやすく伝える」を一番大切にお仕事をされています。

また、デザインの世界はアプリケーションがどんどん新しくなり、できることも変わっていくため、専門雑誌やインターネットのサイトなどで、最新のデザインや機能の情報を得たり、同業者との情報交換など、常にスキルアップを意識されています。

(「分かりやすいチラシだった!」と好評だった、ぷっぷフェス。チラシの効果もあり、過去最大の来場人数となったようです)

〇もっともっと小平市に貢献したい!

「せっかく小平市で働いているので、分かりやすいデザインで地域に貢献していきたいです!」という熱い想いを持っている渡辺さん。

「小平市民活動センターあすぴあ」のイベントチラシ・ポスター・定期発行している広報誌のレイアウト、「NPO法人こども未来ラボ」や「すだち」でのポスター作成など、小平市でのお仕事も幅広く担当されています。

また、今年からは、1番下のお子さんが保育園の年少になり、以前よりも仕事時間が取れるようになったため「すだち」のテレワークにも登録し、テレワーカーとしても活躍されています。

(渡辺さんがデザインされた、あすぴあなどのチラシ・広報誌)

やりたいことをみつけて行動にうつし、仕事が忙しい中でも自分らしい働き方を探しつづけた渡辺さん。これからどのような働き方をしていこうかと考えている方のヒントとなるのではないでしょうか。

渡辺早苗さんのホームページ http://sana01417.wixsite.com/design-sana