佐藤ともこさん~家族の近くで、好きなことを仕事に~

3人の男の子を育てながらホテル・結婚式場・家電量販店で接客・販売スキルを磨いたのち、「丁寧すぎない接客マナーの専門家」として起業した佐藤さんに、子育てをしながらの仕事と生活、そして起業について伺いました。

佐藤ともこさんのプロフィール

東京都小平市で生まれ育ち、現在も小平市在住。
高校時代と専門学校時代の計5年間、地元のデニーズで働き、専門学校卒業後はエステサロン勤務を経てホテル業界に。

21歳のときに結婚、そして第一子を出産。
子育てをしながら「結婚式場のアテンダー統括リーダー」「家電量販店のサービス・販売スタッフ」として接客・販売スキルを磨き、2017年にクリスタル・アヴニールを起業。

現在(2017年)は、夫と3人の男の子(中学2年生・小学6年生・小学2年生)と暮らしながら、「丁寧すぎない接客マナーの専門家」として、接客に悩む個人への個別相談・個別レッスン、そして小規模サロン向けのセミナーなどを開催している。

〇平日のスケジュール

朝5時半に起床。朝のひとときを家族で過ごし、8時に子どもたちを学校に見送ったあと、10時半まで家事を行い、11時に仕事スタート。
セミナーがあるときは都心に移動し、セミナーがないときはコワーキングスペースすだちで仕事。
17時頃に帰宅して夕食の準備などをし、子どもたちが寝たあと再び仕事。
24時に就寝。

〇「丁寧すぎない接客」とは

「地域密着型のフレンドリーさを大切にしたい店舗のために、堅苦しくなくても親近感を保って、質が高まる接客術を伝えたい」という想いのもと、ホテルや結婚式場でのエレガントな接客経験と家電量販店でのフレンドリーな接客経験を元に生み出した佐藤さん独自の接客スタイル。

佐藤ともこさんインタビュー

〇接客に悩み抜いた高校生時代

子どもの頃なりたかった職業が「デニーズのおねえさん」だった佐藤さん。
高校1年生のとき、憧れだったデニーズで働き始めました。

最初の頃は接客が上手く出来ずに店長と副店長から叱られてばかり。
接客をさせてもらえず、開店準備の2時間しか働けなかった時もあったそうです。

そんな中、根気強く励ましてくれた1人の先輩がいました。
『覚えるペースが遅くても諦めずに努力する』『たとえ叱られてもフロアでは笑顔で接客が出来る』といった、佐藤さんの良いところを沢山認めて伝えてくれました。

その結果、「マニュアル通りでなくても、私らしい接客でお客さまを喜ばせることが出来る!」ということに気づいたそうです。接客の喜びを知った体験でした。

〇憧れだったホテル業界への就職、そして結婚・出産

その後、ホテル専門学校時代に3つのホテルで経験を積み、エステサロンでの仕事を経て、憧れのホテルニューオータニで働き始めた佐藤さん。

充実した日々を送っていたのですが、結婚・出産を機に、家庭と仕事を両立することの難しさに直面し、悩んだ末、家族との時間を優先して退職することを決めました。

その後、デニーズで再び働きながらお子さんたちとの時間を過ごしていた佐藤さんですが、2人目の息子さんが保育園に入ったタイミングで再び接客業に携わりたいと思うようになり、都内の結婚式場で勤務することになりました。

〇ブライダルアテンダーの仕事、そして地元での子育て

都内の結婚式場でブライダルアテンダーとして働き始めた佐藤さん。

夜勤は無いものの、お客さまのご都合で勤務時間は流動的。
保育園の送り迎えが出来ないこともありました。

そんな時に頼りになったのが、近くに住むご両親でした。
仕事の都合で保育園の送り迎えが難しいときにサポートしてもらえたこと。
それが本当に心強かったと振り返ります。

〇東日本大震災で帰宅困難に。やっぱり子どもたちの近くで働きたい!

結婚式場で働き始めてから3年目。
ブライダルアテンダー統括リーダーとして新人の教育にも携わるようになり、充実した毎日を過ごしていたのですが、あるとき衝撃的な出来事が起こりました。

それは、2011年3月11日の東日本大震災。
佐藤さんは都内の職場にいて、その日は帰宅できなかったそうです。

帰ることができない佐藤さんの代わりに、ご両親がお子さんたちと一緒にいてくれたのですが、それでも、「大事なときに子どもたちと一緒にいられるようにしたい!」という想いが強くなり、結婚式場での仕事に区切りをつけることを考え始めました。

〇これまでの接客スタイルが通じない地元の家電量販店

統括リーダーという責任ある立場だったことから、仕事をすぐに辞めるという形ではなく、週1~2日は継続しながら、並行して、地元の家電量販店で販売員として働き始ました。

これまでホテルや結婚式場で接客経験を積んできた佐藤さんですが、ここで壁にぶつかってしまいます。
それは、「丁寧すぎる接客」が原因でした。

佐藤さんの丁寧すぎる接客は、ホテルや結婚式場のお客さまには合っていたのですが、地元の家電量販店のお客さまには受け入れられず、お客さまとの心の距離は、どんどん離れるばかりでした。

佐藤さんは、成果を出している販売員さんの接客方法から学ぼうと努めました。
そこから見えてきたことは、丁寧だけどフレンドリーな「親近感ある接客」でした。
その接客方法を実践した結果、5か月後には部門別お客様貢献順位1位を獲得することが出来たのです。

〇これまでの多様な経験を活かしての起業

家電量販店での経験によって、「丁寧すぎない接客マナーを地域に活かしていきたい」「接客に悩んでいる人をサポートしたい」という想いが強くなっていった佐藤さんは、2017年に「丁寧すぎない接客マナーの専門家」として起業しました。

高校時代に接客に悩み、ホテルや結婚式場で丁寧な接客を身に着け、そして家電量販店で親近感ある接客を身に着けた佐藤さんだからこそ出来る仕事です!

〇地域のお店にファンが増えていくことを目指して

2017年8月現在、佐藤さんの元には、他県からの相談者・依頼者も多く、接客で悩んでいる人の多さを日々感じているそうですが、今はまだ地元の商店街や会社とのお付き合いは多くはないそうです。

ネット販売や大型ショッピングモールが増え続ける中、個店においてもお客様とのコミュニケーションは非常に大事になってきています。
だからこそ、地域のお店に「丁寧すぎない接客」を身につけて頂きたいと考えている佐藤さん。

「地元の小平で色々な方と繋がりたい」
そういう想いもあって、コワーキングスペースすだちの利用を決めたそうです。
その想いに応えられるよう、すだちとしても色々な出会いの場を作っていきたいと思います!

クリスタル・アヴニールのHP   http://crystal-avenir.com/
佐藤ともこさんのblog   https://ameblo.jp/sachi-ameid/